【三岳の景勝地】油木美林について

三岳の中部地区屋敷野(やしきの)の奥地には、「油木美林」(あぶらぎびりん)という美しい名前を付けされている森林地帯が広がっています。

広大な森林の中には、樹齢300年と言われるヒノキや、木曽五木の林が広がり、さらに「不易の滝」(ふえきのたき)と「こもれびの滝」と呼ばれる天然の大滝を見ることのできる、盛夏にもってこいの避暑地となっています。

今回は、油木美林について、二つの滝を中心にご紹介します。

油木美林の場所

油木美林は、前述のとおり、三岳の中部地区にある屋敷野に広がっており、非常に急峻で山深い白川渓谷の中にある森林です。

この場所の入口には自家用車でも行くことができ、大きめの駐車場と公共トイレが設けられています。

ただし、冬季期間には自動車道が閉鎖されており、ここに車で行くことができるのは、5月1日からの夏季から秋季のみです。

「こもれびの滝」と「不易の滝」

油木美林に数多く存在する滝は、御嶽山の火山活動で流れ出た溶岩流の末端にかかる滝と言われており、絶えることなく水をたたえ、西野川に注いでいます。

これらの滝のうち、「こもれびの滝」と「不易の滝」までは歩道もしっかり整備されており、比較的簡単にその威容を見ることができます。

特に「こもれびの滝」は、駐車場からそれほど高低の無い道で、徒歩5分程度進むと到着することができ、また、滝を遠くから眺めることのできる「こもれびの滝展望所」も設けられており、避暑にもってこいです。

歩道の奥には、とても美しい滝(こもれびの滝)が水しぶきをあげて屹立しており、最高の景色を見ることができます。

①駐車場から「油木美林遊歩道」へ踏み入る

駐車場に車を停めてすぐのところに「不易の滝」と印があり、左手から奥に向かって林道が続いています。

林道は、笹が生い茂っていますが、歩いて300mほど行くと、植生が変わります。

②美林の奥へ進む

生い茂る笹を越えると、巨大なシダ植物の生い茂る原生林に到着します(ほんの3~4分でたどり着けます)

大きな木製の歩道橋(綺麗に整備されています)があり、これを渡ると、「こもれびの滝」を見通すことのできる「こもれびの滝展望所」があります。

座る場所も設置されていますので、コーヒーを片手に訪れると、最高かもしれません。

③いろいろな植生を楽しむ

道すがら、様々な美しい木々、植物を楽しむことができます。

車から降りてわずか5分でこのような素晴らしい原生林のマイナスイオンを楽しむことができる場所は、そうそう無いのではないでしょうか。

「こもれびの滝展望所」のすぐ先は「油木沢ヒノキ植物群落保護林」と書かれた案内板が用意されており、ここで二股に分かれています。

この案内板の左は登り道となっており、「不易の滝」に向かいます。

案内板の右に進むと、美しい「こもれびの滝」に進めます。

④「こもれびの滝」の真下へ!

二股から右に進むとすぐに「こもれびの滝」を見ることができます!

極めて美しく澄んだ流水と、心地よい清涼な空気に、一切の喧騒を忘れることができます。
滝との距離も近く、記念写真にピッタリの場所です。

ただし、思いのほか水量もありますので、足元にはくれぐれも注意してください。

まとめ

「こもれびの滝」を巡る形で、油木美林をご紹介しました。

「こもれびの滝」に進む道を左に登った場所には「不易の滝」もあり、絶景です。こちらへもすぐに到着することができます。
ぜひ足を運んでいただき、その目で素晴らしい絶景を堪能してください。

なお、さらに奥地に向かうと、「百間滝」(ひゃっけんだき)と呼ばれる高低差100mを超す大滝がありますが、そこに至るには登山用の装備が必要です。

観光であれば、徒歩で「こもれびの滝」か「不易の滝」まで行き、絶景をお楽しみください。

歴史

前の記事

御嶽神社の例大祭